ABOUT
ようこそ!仁田原ゆりの花専門店のオリエンタルゆりの世界へ
心を魅了する花と出逢ったことがありますか?
まったく花に興味がなくても、自分で買ったことがなくても、人生の中で何度も目にする『存在感ある花』であるオリエンタルユリ。オリエンタルユリの代表“カサブランカ”=花がとっても大きくて·香りあるゆりと、大多数の方がご存知だと思います。
当店「仁田原ゆりの花専門店」はそんな"オリエンタルユリ"を専門に栽培・販売している農家です。
高嶺の花が産地直送価格
どこの花屋さんでも大体冷蔵庫の奥にしまわれ1本一体いくらなの?と、値段も分からないゆり。花束にしても、ゆりが1本入るだけで、「えーーこんなに高いの!?」と思っちゃったことありますよね。
仁田原ゆりの花は、1本からでもお求めできて、864円(税込)/本。
3本・5本・10本の花束の商品であれば、450円〜/本で、お求めいただけます。
高嶺の花と言われているオリエンタルゆりですが、いつも側で愛でていただけるように価格も頑張りました!
販売実績
当農園では年間10万本のゆりを一年中栽培しています!
ゆり1本で つぼみを“平均4つ”とするならば、40万個の仁田原ゆりの花が、日本のどこかで笑顔と共に咲いているのです。
楽天では、2016年度約1000箱販売しました。
1000軒のお客様の元で仁田原ゆりの花が共に居れたことが、作り手として最高の幸せです!ありがとうございます。
作り手の見える花
当店のゆりは福岡県八女市矢部村·標高
400〜800mの、猫の額のような小さな土地で栽培しています。夏は涼しいので、矢部村はゆりたちにとって過ごしやすい気候です。世の中のゆりの出荷本数が少なくなる夏場でも矢部村では栽培に適しています。
ですが···冬は、氷点下。マイナスから15℃〜20℃までハウスの温度を上げるのは燃料費が高騰する中でかなりの打撃。行く末を案ずる頭痛の種です。
でも、これが私たちの作るゆりが美しい理由の一つなのです。
同じ球根でも、厳しい環境で育つからこそ美しい
“世界中同じ球根”
オランダと南半球で育てられたゆりの球根は、ほとんどオランダの会社から世界へ販売されています。と、いうことは花屋さんで見るゆりたちは、“元は同じ球根”なのです。なのに、花が小さかったり、香りがうすかったり、茎が柔らかく貧弱だったりする花も中にはあります。
なぜ 同じ球根なのに花の出来が違うのでしょうか!?
正直、答えはわかりません。でも、仁田原ゆりの花専門店のゆりは
花色が美しく 香りは芳醇 茎もかたい!とお客様にご好評いただいています。
考えられる一つに 矢部村の自然環境は厳しく、鍛えられて育つことが挙げられます。
さらに、山々から流れ出る美しい天然水や緑の木々たちが生み出す澄んだ空気の中で育っていること。
なので、私たちのゆりは美しいのです。
そして何よりも ゆり一筋の作り手が渾身の愛を込めて、日々栽培に取り組んでいる!
だからこそ、私たちの作るゆりは美しいのだと自負しております。
そばに居させてください
私たちのゆりをあなたのそばに、あなたが愛する人のそばに居させてください。
花の命は短いものと言われています。それでも、つぼみから届く仁田原ゆりの花専門店のゆりはお客様と長く共にいます。一番下のつぼみからゆっくりと花開いていくので長くお花をお楽しみいただけます。
花が咲く喜びを分かち合い、その美しい姿に癒され、大切に飾る。
時がくれば 朽ちる姿を受け入れて、生命の神秘を想い、"幸せをありがとう"と
言える。そんなひとときを、仁田原ゆりの花と共にお過ごしいただければ幸いです。
約束します
もし、私たちのゆりがあなたを満足させられないときは、無条件でお代を返金いたします。または、再度ゆりを無料でお届けいたします。
P.S. 花屋では見かけないようなゆり、つまり定番ではないゆりをお届けしたいという想いで、少量多品種での栽培を行なっております。
現在収穫のゆりは、メルマガなどでお知らせ致します。欲しいゆりを見逃すと手に入らない場合がございます。お気に入りがございましたらお早めにご購入下さい。
店長仁田原一二三よりメッセージ
“派手な花” “匂いで頭が痛い”
私とオリエンタルユリとの出会いで感じた正直な心の声でした。
そんな私が、夫のユリの価値を信じて、あなたに満足してもらえるゆりをお届けしたいという想いからインターネットでの販売を始めました。
私たちがネットでゆりを販売するまでのエピソードをお話ししたいと思います。
もうユリはやめよう!
10年前までは、市場に出荷するだけの小さな小さなユリ農家でした。
その頃は、春〜秋までの栽培で、燃料費が掛かる冬はゆりを栽培していませんでした。なぜなら、大切に育てたゆりが市場では安く買い叩かれ、生活が困難になってしまうからです。
市場では一年中安定した量を収穫できる大規模な産地が優遇されます。
市場は、その人たちから嫌われたくないので、花の競りを最初に行います。
市場に花を仕入れに来る花屋さんは、必要な花を大規模な産地からどんどん競って購入していきます。
考えてみてください。
おなか一杯になって、「おいしい肉があったよ〜」と、出されても
もう欲しくないし、どんなに高級なものであっても、空腹のときに味わうほど美味しくはないですよね。
最後のほうで競られる 私たちのゆりは、おなか一杯の花屋さんには、不要なものでそれはそれは、安く値がつけられます。
市場は、届けられた花を1本も残さず販売することが仕事です。
売れなければ、“安く”して捌くしかないのです。
私たちのゆりは、その価値を認めてくれる人たちのもとへは届かず、
広い土地も、リスクの高いゆりを作る仲間もいない一匹狼のユリ屋は
当然、生活は苦しく、私は夫に泣きながら「ゆりは、もうやめよう」と懇願したのです。
取り戻した“やる気”
わたしたちの 自信作のゆりは その価値を認めてくれる人のもとへ届いたのでしょうか?市場出荷では、どこの誰のもとへ行ったのか知る由もなく、ちゃんとゆりとしての命をまっとうできたのかも分かりません。
そんな頃、世間では“産地直送”のブームが定着してきました。
生産者の顔が見える農産品·安心安全·新鮮などが消費者さんに受け入れられて、
いたる所で産直の取り扱いがなされ、道の駅も注目を集めていました。
私がいつものようにスーパーの産直コーナーを歩いてるときに気づきました。
同じ種類の野菜でも、値段がバラバラなのです。
そうです!生産者が、自分で値段を決めて店頭に出荷しているのです!
「これだ!」
私は、住む村から通える範囲の産直店へ「私たちのゆりを置かせてください」とお願いに行きました。
『今日は、いくらで売れたのだろう···』と、心配する市場でのバクチの世界から
私たちの求める 正当な価格で勝負できる場所へとシフトを移すことにしました。
まだ、少しは 望みがあるかも!私はそれからほぼ毎日、半日かけてお店まで配達をしています。
ある日、出荷先のお店の開店時間になり、
お客様が店内に入ってこられました。急いでゆりを並べていると
「まぁ〜うれしい!このゆりを出荷している人に会いたかったと!
つぼみは全部咲くし、色はきれいだし、いいゆりで もうお宅のしか買えんとよ!
こんな値段でいいのかと心配するよ〜ほんと きれいなゆりばありがと!」
涙が出てきました。
市場出しでは、聞くことも 聞こえることもなかった エンドユーザーの生の声。
配達に行くようになって たびたび耳にするようになったその声もまた私たちに“やる気”をくれました。
『夫のゆり、みんなが喜ぶゆり、やめるわけにはいかん!』
そう決意したのを覚えています。
前に向かって
私は生まれも育ちも福岡市内。仕事も順調、休みもあって、給料もまぁまぁ。何不自由ない独身生活。それでも、どこか満たされない私。
両親とも郷がなく、私には祖父母も居ません。小さい頃は長い休みのたびに聞く
友だちの田舎の祖父母宅で遊んだ楽しい話をとてもうらやましく思っていました。
大人になりたまに旅する田舎の田園風景や森林浴は私を元気にしてくれました。
いつか田舎で暮らしたい。土いじりをしてみたい。
その願いが叶って、縁あってきた矢部村。
思っていたほど甘くない生活が現実ですが、空気·水·星空·森は美しく
米·野菜·漬物は美味しく あこがれていた通りの田舎で、私を励まし 癒してくれます。家族も増えた今、夢を持つ子どもたちものためにもここ矢部村で生計を立てないといけません。
自分が信じる、良いゆりを あなたのもとへ!
村の未来を担う 子どもたちに胸を張って話したい!
そう、心から想うのです。
前を向いて、歩いて行こう!大好きな矢部村で!
仁田原一二三
栽培責任者よりメッセージ
「心のどこかに、暗い地味な土地で育った田舎者の自分が、
ここで【主役が張れる花】·【派手な花】をつくってみたかったんじゃない?」
なるほど··確かに。
嫁さんに なんでオリエンタルゆりなわけ?経費が掛かる花は、矢部村じゃ厳しいやろ!?と、問われ答えに困っていると続けざまにそう言われた。
平成元年、市場でセリ台に並べられたゴージャスなカサブランカを初めて見たとき、
「いつの日か、オレもあの花を育てたい!!」
と、魅了され3ヶ月後には、栽培をはじめた『オリエンタルユリ』
28年目を迎えてもまだまだ日々勉強で、納得いく“ゆり”にはまだ会えない。
数々の失敗や予測不可能な自然の気候に、たまに激しく落ち込むこともある。
しかし、お求めいただいた皆様からお褒めの言葉や励ましのお手紙·メール、レビューをいただくと、
「自分を信じて、やるしかない!」
と、勇気とやる気が湧いてくる。
夏の猛暑や暖冬や厳しい自然環境、高騰する燃料費···、
へこむ材料は、山ほどありますが、『好きな仕事』を
『愛する故郷』で、できることに感謝し、去年よりさらに
“良いゆりつくり”をしていくことをここで誓います。
仁田原 貴正